素朴な田園風景と青い海、漆器の町輪島で私は生まれ育ちました。
祖父が戦後、商売を立ち上げ、後に二代目である父が
輪島塗の全盛期ともいえる時代を駆け抜けておりました。
私が生まれた昭和48年はまさに輪島塗全盛期。
自社工場で試作された製品が食卓に並び、
あたりまえのように輪島塗を使い、生活してきました。
漆の柔らかさ、木に流れる樹脂から掻き出される漆の力強さ。
その掻きだされた一滴の命を頂くような気持ちで両手にお椀を持つときの感触。
1300年の歴史を持つ輪島の技術が確かなものと自信をもってお勧めいたします。