独自のスタイルを築き上げた箱瀬先生の「蒔絵と塗」
1955年輪島市生まれ。1975年、蒔絵氏田中勝氏に師事。 5年間の修行ののち、下地職人に再び弟子入り。 輪島塗では各工程ごとに職人さんが腕を振るう分業制が特徴ですが、 箱瀬先生の物つくりへのエネルギーは「一から自分の手
輪島を知る、輪島塗を知る物語
1955年輪島市生まれ。1975年、蒔絵氏田中勝氏に師事。 5年間の修行ののち、下地職人に再び弟子入り。 輪島塗では各工程ごとに職人さんが腕を振るう分業制が特徴ですが、 箱瀬先生の物つくりへのエネルギーは「一から自分の手
能登空港から車で30分。美しい田園風景に囲まれたのどかな集落にたたずむ箱瀬工房。 形、色、手触り、加飾、すべてが調和し美しく完成する作品たち。 できるだけ分業はせず、自ら図案を起こし制作に携わることで、 輪島の技術を取り
漆塗りをするためには素材を加工し器物(形)にする必要があります。 その器物(形)を素地といいます。 その素材に木材を使った指物・挽物・刳物・曲輪・巻き上げなどの技法を使った木胎があります。 先生の代表作品の多くは麻布等の
髹漆とは素地に麻布を貼り、 篦(へら)で下地を6、7回付け、砥石、木炭で研ぎ、精製した漆を刷毛で4、5回塗り仕上げる技法。 輪島塗は、下地付、地研ぎ、中塗、中塗研ぎ、上塗、 呂色と完全に分業制で、仕上げは呂色と塗立(花塗
人間国宝(重要無形文化財)・小森邦衞先生のきゅう漆。 その両手から作り出される心中の美を表現する漆塗りの高度な技術。 その作品たちは、素地の造形、下地、上塗りという、きゅう漆の全行程を一貫して行なうことで造られていく。
「本堅地」と呼ばれる伝統的な下地技法。ここにこだわりがあるのが輪島塗の特徴です。 特徴的な下地に「布着せ」と「地の粉」があります。 ・布着せ・・・破損しやすい所に布を漆で貼り付ける。 ・地の粉・・・地元珪藻
世の中がどんなに進化・変化したとしても
芸術や工芸の美に
心を震わせる時間が日常でありますように
🄫 2020 KANAEYA